2013年09月16日

サマーズ元財務長官がFRB議長を辞退

最近のアメリカの金融政策については、金融緩和縮小がいつになるのか、どの程度になるのかということと、バーナンキFRB議長の後任が誰になるのか、ということが注目されています。

候補としてサマーズ元財務長官とイエレンFRB副議長の名前があがっていましたが、ここにきて有力と見られていたサマーズ氏がFRB議長を辞退したというニュースがでました。

オバマ米大統領は15日声明を出し、サマーズ元財務長官から連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長候補から除外するよう要請され、受け入れたことを明らかにした。有力候補とみられていたサマーズ氏は選考辞退の理由について、指名されても上院の承認手続きで厳しい批判を受けるためなどと説明した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130916-00000011-jij-n_ame

サマーズ氏は東欧系ユダヤ人移民の家系で、マサチューセッツ工科大学(MIT)卒業後ハーバード大学大学院にすすみ、28歳という若さでハーバード大学史上最年少の教授になった秀才。経済学者として、財政学やマクロ経済学、人口統計学などいろいろな分野で論文を発表しています。

そうした輝かしい業績の一方で、物議をかもす発言もあるようです。世界銀行チーフエコノミストのころには「サマーズ・メモ」で、公害産業を環境汚染によるコストの低減が期待できる開発途上国に移転することを推奨して、環境に関する団体などから批判を受けました。

またハーバード大学学長のころにも、統計的に女性が数学等の最高レベルの研究について適正がより少ない可能性があるという旨の仮説を提示して、女性差別ではないかという批判も受けています。

さらに、クリントン政権時代に金融規制緩和を推進したことがその後の金融危機につながったという向きもあり、なかなか敵は少なくないのかもしれません。そういった理由から議会での承認が遅れ、アメリカ経済に悪影響があるのではないかとして、今回の辞退を決めたようです。

このニュースを受けてなのかわかりませんが、ドルが下げている模様。今週の外国為替市場は波乱含みのスタートとなりました。
posted by クサナギ at 13:20 | FXのニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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