2013年09月28日

FXとアメリカ・日本の金融緩和問題

前回のFOMC(連邦公開市場委員会)で市場の注目を集めたアメリカの金融緩和縮小。FX取引においても金融緩和というテーマは影響の大きなものなので、投資家たちも注目していました。今回、金融緩和縮小が先送りされたことからリスクオンの動きが見られました。

しかし、短期的には市場にとってのプラス要因でも長期的にはマイナス要因ととらえる向きもあります。FOMC後に今後も流動性が高くとどまることを期待した買いが入ったようでしたが、すでに織り込んだ今は落ち着き、あるいはマイナス要因としてリスクオフの流れを感じるシーンも見受けられます。

アメリカの金融緩和縮小は将来的に必須事項です。そもそも、大規模な金融政策はそれをしなくても良くなることをめざしておこなうもので、それが長引くというのは経済が良くない状態であることの証左です。

問題はFOMCの迷走です。委員を含めたまわりの識者も、一方では縮小すべきだったとする向きもあれば、まだまだ縮小すべきではないとする意見もあります。しかし市場では、長期的な経済発展を見据えた金融政策がのぞまれる中で見送られた今回の経緯に、FOMCへの信頼が薄らいでいるムードを個人的には感じます。

アメリカでは債務上限引き上げ問題と、それに関してデフォルトリスクなどが話題になっています。しかし、最近の次期FRB議長候補の辞退やシリア問題に対する優柔不断な対応によってオバマ大統領への信頼があやしい状態になっており、議会でも難しい状況が見られるようです。

ドルの強弱だけでなく、FX取引においてアメリカの景気動向や金融政策、債務問題などはとても大事なことなので、今後も注目です。しかし、日本でアメリカの金融緩和縮小に関するゴタゴタが報道されるのは当たり前のことですが、日本でも「異次元の金融緩和」がおこなわれており、対岸の火事ではありません。

金融政策は出口を見誤ると、逆にのちのち経済に悪影響を与えることがあります。今回の政策の後遺症によって日本経済が機能不全に陥らないように、市場は当局に対する監視の目を持たなければいけません。
posted by クサナギ at 09:48 | 雑記・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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